2013年12月30日月曜日

冊子の作り方です。よろしくお願い致します。

冊子の作り方を投稿します!

(私の作り方なので、別の方法で作れる方は、ご自分の方法でお願いします。)

まず、PDFファイルを開きます。※クリックだけでは表示されませんでした。アドレスをコピーして、アドレスバーに貼り付け、移動をお願い致します。
http://www.geocities.jp/jany1dory1max/tatutarounoisshou.pdf

通常印刷をすると、8枚プリントされます。

このプリントされた紙を、2枚一組と考え、上下入れ替えてください。(下の図のような順番です)

 入れ替えたら、再びプリントします。表紙・裏表紙の裏が1ページ14ページ。2ページ13ページの裏が3ページ12ページ。4ページ11ページの裏が5ページ10ページ。6ページ9ページの裏が7ページ8ページ。になっていると思います。
それを、2冊になるように重ねます。(下の写真参照)

 上一枚(7ページ8ページ)を半分に折り、真中を取ります。
そして、できれば4箇所(最低3箇所)をクリップでとめて真中を縫います。
普通の家庭用ミシンで縫えます!

 最初と最後は解けないように、折り返して縫ってください。

お疲れ様でした!!出来上がりです^^v 
 真中です。
 裏表紙です。

文章を変えて、きちんとした紙芝居を販売することになりましたので、著作権を守ることにしました。
でも、印刷して配ってくださることは大変助かりますので、太っ腹の方よろしくお願い致します!
インク代、用紙代等掛かります。
ご承知の上、作成してください。
1ページずつの印刷ができず、16枚セットで印刷されてしまいます。
私は、プリンターの給紙(下からめくりあげて印刷するタイプのプリンターで)が上手く行かず、何度も失敗し、たくさん泣きました。結局、上から給紙する昔ながらのプリンターをお借りして、今は問題なく作れるようになりました!

個人でたくさん作りたい、団体でたくさん作って配りたい!と言う場合はコメントかメール下さい。
待っています!!よろしくお願い致します!

tatutarou.ouennsitai☆gmail.com |
最後までお読み頂きありがとうございました!
おばたくみこ

2013年12月25日水曜日

新作:チョリップ村の「お約束の書」の物語1~4ページ

チョリップ村の「お約束の書」の物語も無事完成し、原画展、そして無料配布の冊子も出来上がってきました^^)ノ

すこしずつ、お話を載せていきたいと思います。


おとぎの国に、チョリップという名の村がありました。

チョリップ村には、誰もが信頼し、誰もが慕う女王様がいたそうで、村人たちは安心して心穏やかに、のんびりと暮らしていたということです。

そんな平和なチョリップ村ですが、王様の時代はあちらこちらの村と
争ってばかりで、たくさんの村人がその争いに巻き込まれ、命を落としていました。

ある夜のこと、重大な知らせがお城に届きました。
その知らせに驚き、急いでお城を出た王様は、城の入り口で待ち伏せしていた何者かに刺され、帰らぬ人となりました。

王様を失った村は、すぐに降参し、全ての武器を捨てました。
そして、こんな悲しみを二度と繰り返さないために、争わないことを宣言したそうです。

王様の不幸にも気丈な振る舞いで、みんなを安心させたお妃様は、
女王様になるとすぐ、村のために命を落とした村人の家をまわり、その
家族と一緒になみだを流されたそうです。

深い悲しみに潰されそうだった村人たちは、慈愛に満ちた女王様のお心に触れ、その悲しみを乗り越えることができました。

王様の死から数ヶ月がたったころ、女王様は村人たちにある提案をしました。
「これから新しい村づくりをするために、まずは村を七組にわけたらどうかしら。そして、それぞれの組の代表者を決めるの。代表者は自分の組の意見をまとめ、持ち寄り、代表者だけで話し合いをしたらどうかしら?そうすることで、村人たちの意見を取り入れた、生活しやすい村になるんじゃないかしら。」
女王様の提案を受け、村人たちはすぐに行動に移しました。そして、何度も話し合いを繰り返し、いくつかの決まりごとを作り、それをまとめたそうです。


これがその決まりごとをまとめた【お約束の書】です。

すべての村人は、みな平等である
すべての人は、自分の考えを自由に発言できる
人の意見は必ず最後まで聞くこと
どんなことでも話し合いで決めること
話し合いの場では、お互い意地をはらず、譲り合うこと
すべての人は、自分のやりたい仕事を、自分で選べること
悪いことをした人は捕らえられ、罰を受けること
武器を持つことを禁止し、他の人と戦わないと誓うこと
子どもはみんなで守り、村人全員が子育てに参加すること

村の合言葉は「自分を認め、全てを認め、愛のある村づくり」に、決めたそうです。

この【お約束の書】を、とてもとても大切にしながら、暮らしていくうちに、チョリップ村は、みんなが認め合い、許しあい、争うこともなく、安心して子育てのできる村になりました。

生まれ変わったチョリップ村は、村人たちの笑顔であふれていたそうです。

そんな幸せな、心躍る毎日が、当たり前に過ぎ去っていきました。


小鳥たちのさえずりが響きわたる静かな朝のことです。
チョリップ村に悲しい知らせが届きました。

女王様が突然倒れ、そのまま天の国へ旅立たれたというのです。

村人の悲しみは深く深く、「もう二度と立ち直ることなどできないのではないか」と、国中が心配するほどでした。


つづく(クリックで5ページ~)

2013年12月1日日曜日

伊那市立図書館へ

おはようございます!

「たつたろうの一生」、伊那市立図書館からご注文をいただきました。

リクエストをしてくれた方々、本当にありがとうございました!

今回は伊那市荒井にある「小林書店様」に納品し、伊那市立図書館の紙芝居たちの仲間入りすることとなり、昨夕「小林書店様」に納品してきたのですが、いろいろとお褒めの言葉をいただき、とっても嬉しくなりました。

伊那谷のすべての図書館に置いていただける日を夢見て、のんびりゆっくりと頑張りたいと思います^^v

ありがとうございました!

おばたくみこ

2013年10月25日金曜日

セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度

セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度

関東15市町で実施されている最新検査で、子どもたちの尿の7割からセシウムが検出されていたことがわかった。ジャーナリストの桐島瞬氏は、その被曝の深刻度を明らかにする。

*  *  *
 入手したショッキングなデータをまず、ご紹介しよう。常総生活協同組合(茨城県守谷市)が、松戸、柏、つくば、取手など千葉、茨城の15市町に住む0歳から18歳までの子どもを対象に実施した尿検査の結果である。

「初めの10人を終えたとき、すでに9人からセシウム134か137を検出していました。予備検査を含めた最高値は1リットル当たり1.683ベクレル。参考までに調べた大人は2.5ベクレルという高い数値でした。いまも検査は継続中ですが、すでに測定を終えた85人中、約7割に相当する58人の尿から1ベクレル以下のセシウムが出ています」(常総生協の横関純一さん)

 検査を始めたのは、原発事故から1年半が経過した昨年11月。検査対象全員の146人を終える来年明けごろには、セシウムが検出される子どもの数はさらに膨れ上がっているだろう。

 セシウム134と137はウランの核分裂などにより生じ、自然界には存在しない物質だ。福島から近い関東の子どもたちが、原発事故で飛び散ったセシウムを体内に取り込んでいるのは間違いないだろう。副理事長の大石光伸氏が言う。

「子どもたちが食べ物から常時セシウムを摂取していることが明らかになりました。例えば8歳の子どもの尿に1ベクレル含まれていると、1日に同じだけ取り込んでいると言われます。内部被曝にしきい値はないので、長い目で健康チェックをしていく必要があります」

 関東だけではない。放射能汚染による体内被曝が、東海や東北地方にまで及んでいることも分かった。福島を中心に200人以上の子どもの尿検査を続けている「福島老朽原発を考える会」事務局長の青木一政氏が、実例を挙げて説明する。

「昨年11月に静岡県伊東市在住の10歳の男児、一昨年9月には岩手県一関市在住の4歳の女児の尿からセシウムが出ました。この女児の場合、4.64ベクレルという高い数字が出たため食べ物を調べたところ、祖母の畑で採れた野菜を気にせずに食ベていたのです。試しに測ってみたら、干しシイタケから1キロ当たり1810ベクレルが検出されました」

 食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、1キログラムあたり一般食品100ベクレル、牛乳と乳児用食品50ベクレル、飲料水と飲用茶10ベクレルだ。ただし、基準そのものに不信感を持つ消費者も多い。検査もサンプル調査だから、東日本の食材を敬遠し、なおかつ1ベクレルでも気にする風潮につながっている。

 体内にセシウムを取り込むと、どういう影響が出るのか。内部被曝に詳しい琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬氏が解説する。

「セシウムは体のあらゆる臓器に蓄積し、子どもの甲状腺も例外ではありません。体内で発する放射線は細胞組織のつながりを分断し、体の機能不全を起こします。震災後、福島や関東地方の子どもたちに鼻血や下血などが見られたり甲状腺がんが増えているのも、内部被曝が原因です。怖いのは、切断された遺伝子同士が元に戻ろうとして、間違ったつながり方をしてしまう『遺伝子組み換え』で、これが集積するとがんになる可能性があります」

 矢ケ崎氏は、尿中に含まれるセシウム137がガンマ線だけ勘定して1ベクレルだとすれば、ベータ線も考慮すると体内に大人でおよそ240ベクレルのセシウムが存在し、それに加えてストロンチウム90もセシウムの半分程度あるとみる。

 体に入ったセシウムは大人約80日、子ども約40日の半減期で排出されるが、食物摂取で体内被曝し、放射線を発する状態が続くことが危険だと言う。

 常総生協が昨年度、食品1788品目を調査した資料がここにある。結果を見ると、280品目からセシウムが検出されていた。米74%、きのこ63%、お茶50%、それに3割近い一般食品にもセシウムが含まれていたのだ。

週刊朝日  2013年10月4日号

26日・27日いいちゃん文化祭にて

こんばんは!
明日、明後日行われる長野県上伊那郡飯島町のいいちゃん文化祭で原画を飾らせていただけることになり、本日搬入してきました!


雨だと思うので、どのくらいの人が来てくださるかわかりませんが、出会いを大切に頑張りたいと思います!

それと、ここで前にも書いた、お花のバッジ(orストラップ)も販売します!今出来上がっているのは6個、できればあと2つ作りたいけど、台風のせいでめちゃめちゃ眠いので無理だと思います。
とりあえず6個もって行こうと思います!

どうなるかわからないけど、やりたいことをやってみて、意味がなければまた次の方法を考える!これが私のやりかたなので、このまま貫き通そうと思います!

さて、来週からは、お子様向け「たつたろうの一生」をブログに投稿していこうと思います!

よろしくお願いいたします。ありがとうございました!

チョリップ村の【お約束の書】の物語16ページからあとがきまで

続けて投稿します!興味を持ってくれている方、本当にありがとうございます!
残り3ページ+あとがき。よろしくお願いいたします!
 
 
 
そんなある日のこと、王様が村人をお城に集めました。
 
 
「みんなに紹介したい人がいます。こんなハチャメチャな村に、
こんな僕のところに、お嫁さんが来てくれることになりました。」
 
みんなは急な話で少し驚いているようです。
 
王様は続けて話します。
「今のチョリップ村は、元気が無くなってしまったと僕は感じています。僕たちの結婚がチョリップ村に昔のような元気を取り戻すきっかけに
なってくれたら嬉しいです。」
 
 
お妃様になる方はどこか前の女王様に似ています。
 

突然一人の老人が「こんな村になってしまい、天国で女王様に合わせる顔がねえ。」と悲しみました。
また、ある老人が「みんな生きてて楽しいか?この村はすっかり変わっちまった。今の暮らしで本当に良いのか?後悔はないのか?」と大声で叫びました。
「オレは生きることがつまらない。自分の人生、もっと自分らしく楽しく生きたい!!」と、一人の若者が叫び返しました。
「ぼくも」「わたしも」と、どんどん続きます。
「何でこんな村になってしまったんだ。誰のせいだ!」
 
気がつくと新しい住人は消えて、いなくなっていました。
「誰のせいでもないと私は思います。自分に起きる問題は、いつでも自分に責任があるのだと私は思っています。もしも、まちがえていたと気がついたのならば、その時に正せば、それでよいのではないでしょうか。ごめんなさい。私、思ったことは黙っていられなくて。つい・・・」と、お妃様になる方が顔を赤くしました。

お妃様は誰にでも平等でした。そして愛に溢れていました。
お妃様の笑顔と優しさによって、村人たちは心満たされ、競い合うことをすっかり忘れてしまいました。
競い合うことをしなくなった村人は、自然に自分を認め、愛することが
できるようになりました。さらに他人を認め、誰もが平等で、村人一人
ひとりが特別で大切な存在だということを思い出すことができたのです。
新しい住人によって、一時は村がハチャメチャになったけれど、
新しい住人のお陰で、自分たちが【お約束の書】によって守られていた
ことに、改めて気が付くことができたのです。
もしかしたら新しい住人は、【お約束の書】の大切さを伝えるために
おくられた女王様の(つか)いの(もの)だったのかもしれませんね。
チョリップ村は、刺激的なことはあんまり無いけれど、みんなで、のんびり暮らしていると風の噂で聞きました。

おしまい。

あ と が き

                          高橋和恵

お読みになっていかがでしたか?「はてな?どこかの国と同じような気がするけど?」と感じた人もいるのではないでしょうか。

「お約束の書」とは、「日本国憲法」のことなのです。

今の私たちの生活、自分の考えを持ち、自由に考えられる。自由にものが言え、自由に行動できる。その他、色々の自由、権利のあること。

戦争に行かなくてもいい。これはどうしてでしょうか。それは、日本国憲法によって、保障されているからなのです。

「憲法」とはなんでしょうか。

国の基本的条件を定めた根本的な法規で、主権は国民にあること、国民のさまざまな権利、自由、即ち基本的人権を尊重すること。

その基本的人権を保障し、国民を守るために、どのように国を治めていくかの方法―国会、内閣、司法―を規定しています。

そして特に、日本国憲法は過去の悲惨な戦争を放棄すること、即ち非武装平和主義をうたっています。(前文、9条)

このように憲法は、国民の、国民による、国民のための政治(立憲民主主義)を行うための根本法なのですから、憲法を守るべき義務のあるのは政治を行う人たちであって、国民ではないのです。

それ故に政治を行う人が勝手に憲法を変えることがないようにとの強い思いを込めて、厳格な手続きを決めているのですし(96条)、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、この憲法を尊重し、擁護する義務を負う」(99条)と、しっかり規定しているのです。

それが、今、変えられようとしています。

まず、手始めにと、厳格な規定である96条を改正し、簡単に憲法を変えられるようにしようとしていること。そうすることによって、第一は、軍隊を持たないとしている9条を変え、自衛隊を国防軍の名の下に軍隊とする。さらに安保条約を結んでいるアメリカといっそうの軍事一体化を目指す集団的自衛権を認めることを主張しています。

また憲法の下では、政治的発言、政治的行為のできない象徴である天皇を元首とすること。

元首とは、国を代表する資格を持った国家機関ということですから、政治的な力を持つことになり、国民による政治に反することになります。さらに公益、公の秩序の名の下に国民の権利、自由を制限しようとしています。これは国民を権力を持った人の意のままに動かしたいとの考えに基づいてのものです。日本国憲法では「国民はすべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来、国民に与えられる。」(11条)「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(97条)と二度にわたって繰り返し規定されています。

これは人権が天から与えられた、生まれながらにしてもっている人間として生きる権利、自由であることを言っています。それが、公益、公の秩序といった権力者の意のままに解釈されるあいまいな基準で制限されることになったら、人権は無いに等しいものになってしまいます。

憲法が簡単に変えられてしまったらどうなるのか、自分たちの生活といかに関わっているのか、

私たち一人一人が憲法を意識していないとこわい結果になってしまうことを考えてほしいと願って、おばたさんと一緒に、この絵本を作りました。

今、領土問題で揺れています。国民の中にも軍隊が必要との意識が拡がりつつあります。

戦争によって得るものなど何もありません。

権利、自由は奪われ、被害を受けるのは、多くは弱い立場にある子どもや女性です。そして、戦争に刈り出されるのは、前途ある若者たちです。そして今や世界は、地球を滅ぼすだけの核を持っています。日本一国だけの問題ではないのです。

粘り強い交渉と対話によって、紛争を解決するしか、人類の生き延びる道はないのです。

日本国憲法前文で「全世界の国民が、人として恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とうたわれていることこそ、今、必要なことです。

日本国憲法の精神は今こそ大切にされなければならないと思います。

今一度、日本国憲法を読み直してみてください。そして変えようとしている憲法と読み比べてみてください。

 

~★~~~~~~★~~~~~~★~~~~~~★~~~~

 

お礼の言葉                   おばたくみこ

最後までお読み頂きありがとうございました。
戦争のない世界。すべての人々が、生きる喜びを感じながら、生きられる世界になりますように。

以上になります!

こちらも1000冊 冊子を作り、約900冊の配布が終わっています。

1000冊作るのに7万円ちょっとかかりました。

カンパがたくさん集まれば、もう一度1000冊印刷するつもりですが、現実簡単には集まりません^▽^;

今、5万円強のカンパがあるのですが、「たつたろうの一生」ではなく、あと2万円集まるのを待って、「チョリップ村の【お約束の書】の物語」を作ろうか検討中です。

私としては、「チョリップ・・・」の方が伝えたいことなので、そう思うのですが、カンパはたつたろうに集まったもの。やっぱりたつたろうを印刷しようか。。。。

まだ、無料配布の「たつたろうの一生」は300部くらいあるので、もうしばらく悩みたいと思います。

さて、今度は子供向け紙芝居「たつたろうの一生」の物語を掲載予定です。

いつも応援ありがとうございます!

おばたくみこ


チョリップ村の【お約束の書】の物語10ページ~15ページ

さて、9ページまでで止まっていた「チョリップ村の【お約束の書】の物語」の続きです^^まぁ~楽しみにしていた方も少ないでしょうがっ!お読み頂けたら大変嬉しいです♪


「チョリップ村の【お約束の書】の物語」1ページ~4ページ

「チョリップ村の【お約束の書】の物語」5ページ~9ページ


 
それからというもの、村人たちは、何をしたら他の人よりも、便利な暮らしができるのだろうとか、どうしたら人から羨ましがられるのだろうとか、そんなことばかり考えるようになりました。
 
他の人と自分を比べては、勝った負けたと一喜一憂したり・・・
 
そんな刺激的な日々はどんどん過ぎていきました。
 
村の中にはすごく裕福な家と、とても貧乏な家があらわれ、あっちでも、こっちでも、人の噂話をしています。
 
ついには、子どもたちまで貧乏な家の子を、ばかにするようになりました。
 
 
 
ある日、立派になられた王様が村人たちをお城に集めました。
すっかり変わってしまった村を心配して、【お約束の書】を読み上げる
ことにしたのです。
 
「そんな古い書、いまどきじゃないよ!」村人達が、ガヤガヤと騒ぎだしました。
 
「この村の昔からの決まりです。きちんと守っていただかないと困ります。村人みんなで決めたお約束ですから!」と王様。
 
すると、すっかり権力を持った新しい住人が、
「今の村人から不満が出ているんだから、いまどきに改定しようじゃないか!オラが新しい【お約束の書】を作ってくるから、みんなでどっちが
良いか話し合おう!」と提案しました。
 
 
 
 
 

 

 
新しい住人は家に帰ると早速《改定 お約束の書》を作り、つぎの日にはみんなを森に集め、読み上げました。
 
 

 
 
合言葉は「自分の欲望をみたし、みんなが満足いく村づくり」です。
 
 
 
 
 


老人達は、村人の多くが【お約束の書】の改定に反対すると思っていたのですが・・・・

驚くことに反対する村人も少なく、代表者たちも特に意見を持っておらず・・・・

新しい住人は、代表者の話し合いをすることなく、勝手に《改定 お約束の書》に変更することを、決めてしまいました。

 

村人たちは、別に【お約束の書】の改定に、賛成だったわけじゃなくて、自分の生活には関係ないだろうとか、考えてもよく分からないからなどと、【お約束の書】に興味を持っていなかっただけだったのです。

 

さて、大切な【お約束の書】を改定してしまった村はどうなったのでしょうか?

 


 
裕福な家と貧乏な家の差はどんどん広がり。
頭の良い人、権力のある人の言うことばかりが優先され。
少しでも意見が違うと、お互いを否定し合い、
自分の話したことは全て、村に報告され、
「あっち派」「こっち派」と勝手に決め付けられ、
権力がない人は、苦手な仕事でも、やりたくない仕事でも、
がまんしてやらなくてはいけないし。だからといって不満も言えず。
武器を持ってしまったので、他の村から挑発されるようになり
いつ戦いが起きても、おかしくない緊張感が漂う始末。
 
村に対して何かおかしいと感じても、それを言うと逮捕されてしまうので、何も言うことができず、
 
こんな村では安心して子どもを育てることは無理で、
いつでも不安を抱えている子どもたちは心を閉ざし、本当の自分の姿を
見失っていました。
 
 

 
 



【お約束の書】が《改定 お約束の書》になってしまったチョリップ村の人たちは、自分を守ることに精一杯で、疲れ果ててしまいました。

 

成功している人と自分を比べては自信を失い・・・・

弱虫だと思われたくないから、自分に無理をする人も増えました。

 

自分に無理をして暮らしているうちに、自分を信じること、

そして自分を愛することができなくなっていきました。

色々な事柄に目をむけ、考える余裕もなくなってしまいました。

 

 

生活と仕事に追われる毎日、多くの村人が、あたりまえの日々に、

目の前にある小さな幸せに気がつくことも、感謝することもできなく

なっていました。

 
つづく (クリックで16ページ~最後まで)


お読みいただきありがとうございました。

チョリップ村の【お約束の書】の物語 5~9ページ

なかなか更新できずすみません。続きです。

光を失ってしまったチョリップ村は、すっかり活気がなくなってしまいました。

代表者たちはすぐに話し合いました。そして女王様が大切に大切に育てた5歳の王子様を王様にすることで、みんな合意しました。

王様の就任式の日
代表者の一人が「いつまでも悲しんでいたら、女王様も悲しんでしまう。女王様のためにも可愛い王様と、【お約束の書】を大切に、みんなで協力し合って、また活気あるチョリップ村にしていこう!
みんなが幸せに暮らすことで、女王様も安心できるんじゃないかと、俺は思う。」といいました。

その言葉に、みんな力強くうなずきました。

月日は流れ、チョリップ村は活気を取り戻していました。
可愛いかった王様も立派な大人になりました。

あまりにも豊かに、とっても平和に暮らしていたので、大人たちは女王様のこと、そして【お約束の書】の大切さを、子どもたちに伝えることを
忘れてしまっていました。

もちろん、忘れていないご老人もいましたけどね。
ほんの少数です。

そんな平和なチョリップ村のタンポポ組に、ある日、新しい住人が引っ越してきました。

どっしりとしていて、力持ちで、面白くって、気立てがよくって、誰に
でも親切な新しい住人は、あっ!という間にタンポポ組の人気者になりました。

そしてタンポポ組のみんなに頼まれ、すぐに代表になりました。


タンポポ組での話し合いの日。

新しい住人は、「オラ、いいこと思いついたんだ!それぞれの組が
いろいろなことを競いあえば、この村はもっともっと豊かな村になると
思うんだ!今度の代表者の話し合いでタンポポ組の意見として提案しようと思うんだが。どうだろう?」といいました。


【お約束の書】など、まったく忘れてしまっている村人たちは、
「それは面白い!」「いい案だ!」などと、ノリノリです。

そして、代表者の話し合いで、新しい住人は、「どの組が一番豊かで幸せか、競い合おう!競い合うことで、他の村から羨ましがられるほど、チョリップ村は便利になるぞ!」と、少し興奮気味に話し始めました。

「オラはこの村に越して来られたことに、本当に感謝しているんだ!
みんなとても優しくて、こんな俺でも、受け入れてくれて・・・
だけど、この村は平和すぎてワクワクドキドキ感がねえと思わねえか?
オラはもっとこうワクワクドキドキしてえし、みんなもきっと楽しくなると思うぞ。」

ここでも【お約束の書】など、すっかり忘れてしまっている、代表者たちは「それは面白い!」「いいね!いいねぇ~♪」と、みんなノリノリです。


つづく (クリックで10ページ~)

原発事故後 首都圏で初 シイタケ出荷再開へ

原発事故後 首都圏で初 シイタケ出荷再開へ

東京電力福島第一原発事故により国の出荷制限が続いている栃木県産シイタケについて、県は二十二日、矢板市の農家一軒の制限解除を国の原子力災害対策本部に申請した。国の事前審査は済んでおり、近く解除される見通し。シイタケの出荷制限が解除されるのは首都圏では初めて。
 栃木県の原木生シイタケ生産量は八八三・二トン(二〇一一年)で、群馬県に次いで全国二位。しかし、原発事故後、高い放射性セシウム濃度を計測、施設栽培で九市町、露地栽培で二十一市町に出荷制限がかかっていた。
 国は解除の条件として、汚染を防ぐための生産工程管理の確立などを規定。栃木県は県外産の原木の調達、原木の高圧洗浄など約六十項目にわたる生産工程管理マニュアルを独自にまとめた。
 県が今年八月、矢板市の「君嶋きのこ園」が県のマニュアルに沿って施設栽培した原木生シイタケ十二検体をモニタリングしたところ、二四・一~五三・七ベクレル(平均三八・一ベクレル)と、全て基準値(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を下回った。県は、同園が施設栽培する原木生シイタケについて解除するよう国と調整を進めていた。
 今後、同様に安全を担保できると判断した農家について、個別に解除を申請する。
 ただ、原木生シイタケの生産農家は栃木県内に五百八十一軒(今年三月末現在)あり、解除の見通しがついているのはごく一部。施設栽培より生産量が多い露地栽培は先になりそう。福田富一知事は「一山越えたというところ。引き続き、早期解除を目指して取り組みたい」と話した。

2013年10月24日木曜日

現代ビジネスより「福島第一原発作業員 緊急座談会「汚染水処理の現場はヤクザとど素人だけになった」」

現代ビジネスさまのサイトより

福島第一原発作業員 緊急座談会「汚染水処理の現場はヤクザとど素人だけになった」

毎日のように、ニュースを賑わせる原発汚染水問題。安倍首相の見解とはまったく逆だが、ほぼ、アンコントロール状態にあると見て間違いないだろう。最前線で闘う男たちにイチエフのいまを聞いた。

間抜けなことばかり起きる

作業員A 先日もホースの交換中に汚染水が漏れて作業員6人が被曝するトラブルがあったけど、原発汚染水漏れはほとんどが初歩的なミス。8~9割がヒューマンエラーだと思う。
作業員B 作業員の士気、相当低いからね。とにかくコロコロ人が替わるから、責任感みたいなものがない。いま一緒に作業しとる仲間の前職は新宿の居酒屋店員、プールの監視員、塾の講師、トラック運転手と、ど素人ばかり。熟練さんがおらん。
作業員C 僕はフリーターでした。原発内の前線基地である免震重要棟と隣接するプレハブ小屋に出入りする作業員たちの、備品や汚染度の管理をする仕事をやっていまして、同僚は10代後半から60代まで数十人。北海道から九州まで全国から来ていますけど、地元の福島の人が一番多いかな。
 それはいいんですが、とにかく現場がいい加減。被曝講習がJヴィレッジ(福島第一原発から20kmの距離にある東電の後方拠点)で行われたんですが、ビデオを観た後にテストがあって、それをクリアすると講義を受けてまたテスト。中には居眠りしている同僚もいたんですが、全員合格。ようは形だけなんです。

作業員B 現場でも東電が作業員に直接指示を出すことは、ほとんどない。あっても「早くしろ」「時間がない」くらいやね。こないだ安倍さんが視察に来たけど、ホンマ、大迷惑でした。というのも「安倍さんに汚いところを見せられない。ガレキを片付けろ!」と東電に言われ、1週間もかけて現場の掃除をやらされたんです。掃除で作業が滞るというアホらしさ。安倍さんが見たのはほんとのイチエフ(福島第一原発)の姿やないですよ(笑)。
 俺たちは何が起きてるんか、これからどないなるんか、何もわからん。毎日毎日、自分の作業が何のためになるんかもわからず、ただ言われたとおり動いとる。
作業員A だから、ゴムシートを現場に置き忘れて、それが排水口に詰まるなんて、初歩的なミスが起きる。「それぐらいで?」と思うかもしれないけど、原発ではちょっとした落とし物でも大事故につながる。構内には「ゴミを落とすな」という張り紙があちらこちらにあるくらい。私からしたら、ゴムシートを放置するなんて考えられない。原子炉からALPS(放射性物質除去装置)へ汚染水を注ぐホースにゴムのカスを詰まらせたときは、原子炉の冷却ができなくなって、温度が上昇。「何があったんだ?」と大騒ぎになった。
作業員D 汚染水タンクの配管も、どれだけ傷んでいるか想像もつかないですよね。とにかく「急げ、急げ」と急かされて作ったから、純正品ではなく、既製品を組み合わせている。配管として使っていた市販のホースがチガヤという雑草のせいで穴があくというマヌケな事故もありましたよね。
作業員C 汚染水タンクの設置当初から水漏れは懸念されていましたけど、そうした声は東電に伝わらない。東電はタンクをパトロールしていると言ってますが、1000基あるタンクを二人で2~3時間で見るわけでしょ? 長く見積もっても1基あたり30秒弱。連結部分は数万ヵ所あるわけで、とてもチェックできない。

自分も海に汚染水を流した

作業員B だいたい、タンクから漏れてる汚染水なんて、雨が降ったら確認は不可能。漏れてるのか雨なのか区別がつかん。地下水に至っては、想像もつかんよね。側溝にも明らかに汚染水と思われる液体がたくさん流れとるけどパッと見、普通の水。よく「今日は何tの汚染水漏れが見つかりました」とニュースでやっとるけど、報道される数字は少なすぎる。ハンパやない量が流れてますよ。せんだって、台風が上陸したときなんて、大雨で側溝の水が溢れそうになったので、海に捨てました。流した水の放射線量を測定しなかったことを責められましたが、あえて測定せんのですよ。数値によっては犯罪になってまうから。
作業員A ただ、外部被曝に関しては、多少はマシになった。東電がサーベイマップを公開していて、高線量の場所がわかるから。毎時70~80シーベルトという超高線量のところは鉄板で覆ったうえで、張り紙をして、注意喚起している。

作業員B でも、福島第一原発には、地雷みたいに、とんでもない高線量のところがまだまだある。原子炉建屋の山側の道を車で走ると、いまもピューッと線量があがりますよ。特に2号機と3号機の間。あそこは加速して突っ切ります。3月にネズミが仮設の配電盤をかじって停電したよね? どこが停電したか、みんなわかっとったけど、線量が高いと有名なところだったから、誰も現場に行きたがらんかった。
作業員A 熟練作業員の不足は深刻。素人が10人いるより、技術を持った一人のほうが仕事は捗る。震災後、原発作業員の年間被曝量の上限が50から250ミリシーベルトに上げられたけど、福島第一原発ではそれでもすぐ、被曝限度を喰ってしまって、働けなくなる。熟練工は『高線量部隊』と呼ばれる、原発により近い現場で働くので、だいたい1~2週間で限度オーバーになってしまう。
作業員B そんなリスクをおかして、手当もピンハネされてロクにもらえんなら、イチエフを選ぶ理由はない。
作業員C 作業員には通いと泊まりがありますが、小さい下請けに入ってしまうと、16時間も拘束されることがある。長時間労働、低賃金、残業手当なしの世界。
作業員B ウチの会社はプレハブの寮に住んでいる人が多いかな。事故直後は地元の温泉街の宿やったから、ランクは相当落ちた。それにこの寮というのが、メシがまずくてね。「東電が全然、お金をかけてくれない」って食堂のオバちゃんが嘆いてた。
作業員D 作業員の装備が野田政権の収束宣言('11年12月)以降、ずいぶんと軽くなりましたよね。東電が予算を削っているからでしょう。性能のいいチャコール(活性炭)フィルター付きマスクから市販の使い捨てマスクになった。それどころか、マスクなしで作業するエリアもできた。作業員を運搬する車両で汚染物を運ぶこともあるんだから、マスクなしのエリアなんてありえないのに。
作業員B メディカルチェックは受けとる?
作業員C 3ヵ月に一度、ホールボディカウンターで内部被曝の検査をしてます。その他、契約している総合病院での定期検診が3~4ヵ月に1回ありますね。
作業員B 一緒に働いていた人で、東京の人と広島だか山口だかの人が突然死しましたわ。被曝とは関係ないって言われとるけど……。ただ、労働条件が過酷なのは間違いない。夏なんて、シャワー浴びたのかってくらい、汗をかく。
作業員D ケアの面もどんどん悪くなってます。以前は線量オーバーで離職した人間は、半年か年に1回は人間ドックを受けられたり、無料の健康相談があった。それがいまはよほど高い線量で被曝したケースじゃないと、そういうケアはない。私は最近、すごく風邪をひきやすくなった。過労のせいもあるだろうけど、すごく不安です。

作業員C 使い捨てにされてる感がありますね。作業員は原発内のプレハブで休憩したり、食事をしたりするんですが、誰がどこで何の作業をしていたか、一切知らされない。僕はそんな作業員たちが着ていたものの廃棄や処分をやるんです。ハサミを入れて脱がせるんですが、下手したらこっちも被曝する。なのに東電は放射線測定時間の短縮を求めてくるからチェックが甘くなる。一番ヒヤリとしたのは、作業中に何かが指に刺さって血が出たとき。トラブルが表沙汰になれば現場責任者も咎められるから、黙ってました。

毎日、放射能を浴びている

作業員B 汚染水処理にしたって、いまはそれを最優先にしているけど、肝心の汚染水を流すホースさえ、事故当時のまま使っているから、劣化が激しく、あちらこちらから水漏れする有り様。原子炉建屋もボロボロのまま。満身創痍ですわ。3号機なんていまも、原子炉の中がどうなってるかわからないですからね。放射線量が高すぎて、ロボットも入れない。
作業員D 汚染水以外のことが後回しになっています。たとえば1号機、2号機の排気筒のヒビ。崩壊すれば毎時10シーベルトの放射性物質が放出されかねないのに、まったく報道されない。これ、1時間浴びれば死んでしまうレベルの線量です。ヘドロ化した汚染物や、原子炉建屋が水素爆発した際に飛び散った燃料棒の欠片が海に流れる可能性だってある。
作業員A 余震も怖い。地震が発生したら、免震重要棟へ逃げるようになっているけど、指示がおおざっぱ。
作業員B 地震が起きると構内放送で知らせてくれるんやけど、マスクをかぶっとるから、なかなか聞こえへん。しかも、防護服を着ていては機敏に動けない。震度4くらいの揺れでも「うわ!」ってみんなパニックになっとるもんね。ずっと原発で作業しとれば慣れるんやろうけど、人がコロコロ替わるから。そういえば、「現場で大ケガしても、ドクターヘリが来ますから」なんて東電は胸を張ってたけど、実際にケガ人が出たときにヘリが来るまで1時間以上もかかって、「救急車のほうが早いわ」と怒られとったな(笑)。
作業員C 私の所属する下請け会社には保安担当者がいて、地震の際は彼らの指示に従うよう言われています。地震が起きると、保安担当が現場を見まわって、異常の有無を確認して会社へ報告していますね。
作業員D 浜岡原発は防潮堤のかさ上げをしているけど、イチエフにはお粗末な、石を金網で包んだ仮設防潮堤しかない。順番が逆でしょう。
作業員A 東京オリンピック招致に際して、安倍首相が「状況はコントロールできている」と安全宣言したけど、あれはどこの話なんですかね。それどころか、ゼネコンが集めてくる作業員たちはいずれオリンピック関連工事に取られると思う。安倍は無責任すぎるよ。

じきにヤクザも逃げ出す

作業員D もちろん、我々にもやらなくちゃいけないという思いはあるんですが、正直キツい。作業員の数は変わらないのに、仕事は増えていくばかり。トラブルが起きれば、その対応でまた仕事量が増える。キャパシティを超えて、みんな疲れきっています。「汚染水を処理する」ことばかり注目されていますが、現場の感覚からすると、放射性物質を取り除いた低濃度の汚染水を海に流せるように政治の力で話をつけてもらわないと意味がない。処理後の汚染水が貯まる一方で、いまでもタンク工場みたいになっている。
作業員B あとは作業員を増やすべき。特に熟練工を福島に戻さんと。
作業員D 東電は、最初は威勢のいいことを言うんです。『お金がかかってもいいから、ちゃんと収束させましょう』と。ところが、実態が伴わない。これから廃炉まで30年も40年もかかるのに、作業員の詰め所はプレハブにクッションシートを敷いた簡素なもの。汚染水用のタンクもそう、「カネがないカネがない」でも「急げ急げ」で造ったから、トラブルが絶えない。
作業員C 一部の東電の協力会社がバカみたいな安い値段で入札して、イチエフの労働価格のデフレを引き起こしたのも問題。労働者の中には借金などでヤクザに送り込まれた人や食い詰めたヤクザ本人がいる。現場はヤクザとど素人ばかりです……。
作業員B 原発に潜入したジャーナリストが「作業員の1割はヤクザ」と本で書いとったけど、たしかにヤクザ者は増えた。刺青入れた作業員にも会ったことあるわ。安く人を派遣して中抜きしたり、単純にシノギとして若い衆を派遣したりしとるんやろね。一方でヤクザに頼りでもしないと、人が集まらんのも事実。
作業員D そもそも事故対策を考えてなかった会社に事故対応をやらせることが間違い。しかもプライドは高いから「このままでは無理です」と頭を下げることもできない。汚染水はどんどん増えるのに、作業員はどんどん減っていく。それなのに子ども・被災者支援法はあっても被曝労働者の支援法はないというんだから、そのうち素人もヤクザもイチエフからいなくなってしまいますよ。
作業員A/神奈川県出身の30代男性。事故直後、自ら志願して福島へ
作業員B/大阪府出身の40代男性。いわき市の寮から、原発に通う
作業員C/東京都出身の20代男性。街中で声をかけられ転職を決意
作業員D/事故前から福島第一で働く地元・福島県出身のベテラン
「週刊現代」2013年10月26日号より
 
 
 
転載終了
 
作業員の方々には頭が下がります。
しかし本当に福島第一原発を収束できるのだろうか?
できなかった場合、日本は世界は地球はどうなっていくのだろうか?
考えてもわからない。だから、生かされていることに感謝して、前を向いて進むしかない。
 
ありがとうございました。